パワーリフティングとは?オリンピックとパラリンピックでの競技内容の違い

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パワーリフティングとは?

パワーリフティングは、筋力と技術を競うスポーツであり、選手が重いバーベルを持ち上げることでその力量を測ります。競技は、以下の3つの種目で構成されています:

  1. スクワット: バーベルを肩に乗せ、膝を曲げてしゃがみ込んだ後、再び立ち上がる動作。
  2. ベンチプレス: 仰向けに寝た状態でバーベルを持ち上げ、胸に下ろしてから再び持ち上げる動作。
  3. デッドリフト: 床に置かれたバーベルを持ち上げ、腰を伸ばして直立姿勢になる動作。

これら3種目で挙げた重量の合計が競技者のスコアとなり、最高重量を挙げた選手が勝者となります。

オリンピックのパワーリフティングの特徴

通常のパワーリフティング競技では、男女別に体重階級が設けられ、選手は自分の体重階級で競技を行います。各種目には技術的な基準が定められており、これを満たさないと記録として認められません。特に競技の技術面が重視され、スクワットやベンチプレスでは正しいフォームが求められます。選手は3回ずつ試技を行い、各種目の最大挙上重量の合計で順位を競います。

技術的なルール

  1. スクワット: 股関節が膝よりも下まで沈む深さが要求されます。
  2. ベンチプレス: バーベルを胸にしっかり下ろし、審判の合図が出てから持ち上げる必要があります。
  3. デッドリフト: まっすぐに立ち、肩を完全に引き上げた状態が求められます。

パラリンピックでのパワーリフティング

パラリンピックにおけるパワーリフティングは、ベンチプレスのみが行われる点が通常のパワーリフティングと大きく異なります。この競技では、主に下肢に障がいのある選手が出場し、上半身の筋力を駆使してバーベルを持ち上げます。パラリンピックのパワーリフティングは、重度の身体障がい者でも力を発揮できるよう設計されており、下肢を使わないため、より純粋に上半身の筋力が問われる競技です。

ベンチプレスの特徴

パラリンピックでのベンチプレス競技では、選手が特別なプラットフォームに仰向けに寝て、バーベルを胸まで下ろしてから再び持ち上げる動作を行います。通常のベンチプレスと同様、バーベルをコントロールしながら正確に動作を完了する必要があり、審判の合図に従って行動しなければ記録として認められません。

通常とパラリンピックの違い

  1. 種目の違い: 通常のパワーリフティングではスクワット、ベンチプレス、デッドリフトの3種目が行われますが、パラリンピックではベンチプレスのみが採用されています。これにより、下肢に障がいがある選手も競技に参加できるようになっています。
  2. 選手層の違い: 通常のパワーリフティングでは健常者が主に競技を行いますが、パラリンピックでは下肢や脊髄に障がいがある選手が主に参加します。これにより、体力的な条件が異なる中でも公正な競技が可能となっています。
  3. 技術の焦点: 通常のパワーリフティングは全身の力とテクニックが重要視される一方で、パラリンピックのパワーリフティングは上半身の力、特に胸部と腕の筋力が重視されます。

まとめ

パワーリフティングは、筋力と技術を競うスポーツで、通常の競技ではスクワット、ベンチプレス、デッドリフトの3種目が行われますが、パラリンピックではベンチプレスのみが採用されています。両者の違いは、競技種目の数や選手の身体条件にありますが、どちらも筋力を最大限に発揮し、正確な技術が求められるスポーツです。

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